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犬の交配基礎知識

犬を飼っている人であれば、飼い犬の子供が見てみたい、飼い犬の子孫を残したい、そう思われるのは当然だと思います。日本には1000万頭以上の犬がいて、その約半分は純血種なのを考えると、ほとんどは人間が産ませようとして産まれた犬たちです。それでは産まれた全ての子犬が新しい飼い主の元に行くことができるのでしょうか。答えはNOです。交配を考える前にすべきことは山ほどあります。やみくもに交配・出産させるのは不幸な犬を増やすだけなのです。

犬に交配をさせる前に

どうして子犬を産ませたいのか

犬に交配をさせようとする前に、交配に関する基礎知識をしっかりと学習する必要があります。命を扱うということがどれだけ大変なことなのかを知っておくべきでしょう。ただ交配をさせて出産をさせればいいというものではありません。交配前にもすべきことはたくさんあるのです。

雌犬は年に2回発情期を迎え、それに反応して雄犬も発情します。その都度妊娠・出産は可能ですが、母体の安全性を考えると望ましいことではありません。悲しい現実ですが、犬の生産業者などでは他の犬との関わりがないまま子犬を産んでいます。ここを見ている人たちは自宅での出産を目指していることでしょう。途中から子犬を飼うのとは違い、自分の手で取り上げた子犬を育てるのは格別の可愛さもありますし愛情も深まるでしょう。でもどうして子犬を産ませたいのでしょうか。生まれた子犬はどうするのでしょうか。全ての子犬に新しい飼い主を見つけてあげることができますか? 飼い主が見つからない場合、責任を持って命ある限り最後まで面倒を見ることができますか? 産まれてくる子犬は1匹ではありません。その全てに責任を持てますか?

犬の出産

犬に出産をさせようと考える前に、愛犬がどんな種類でどんなお産傾向にあるのかを知っておく必要があります。

短頭種

ペキニーズや狆、パグやブルドッグなどの頭が大きくて顔が短い犬は難産の傾向にあります。ブルドッグなどは完全に難産といってもいいでしょう。自然分娩ではなく、帝王切開での出産になる確率はかなり高くなります。

小型犬

小型犬はお産が重く、小さい固体の犬は難産で帝王切開になる可能性が高くなります。出産頭数が少なかったり、出産日が予定よりも伸びたりするのも難産の原因になります。

中型犬

中型犬の出産は体系も標準的でさほど重くありません。子犬も4〜5頭で最も出産が楽なタイプになります。

大型犬

出産が軽い代わりに出産頭数も多いのが特徴です。中には10頭を越す場合もありますので、出産が軽いからと気軽に交配をして、貰い手が見つからずに困ることのないようにしてください。

犬の交配の前にすべきこと

犬が家族の一員となると、その子供を見てみたいと思うのは自然な流れでしょう。この章で、交配の前にすべきことから交配までの正しい知識を身につけて健康な子犬を出産させて愛犬との生活を楽しんでいきましょう。

ワクチン接種

交配の前の基礎知識としてワクチン接種は絶対条件です。(別項参照)交配相手や生まれてくる子犬のためにもワクチンは必要なものです。雌犬に免疫を持たせると同時に、生まれた子犬に初乳を飲ませることで子犬にも免疫が与えられるのです。

→ 犬のワクチン

遺伝性疾患・血統の確認

遺伝性疾患のある犬は繁殖に使ってはいけません。停留睾丸や先天性白内障、股関節形成不全、心臓奇形、網膜萎縮……まだまだ遺伝性疾患はあります。このような疾患を持っていたり、血統の中にこのような疾患を持った犬がいる場合は絶対に交配は避けましょう。

→ 犬の血統書

寄生虫駆除

交配前にかかりつけの動物病院で健康診断を受けるのは当然ですが、寄生虫の有無も調べ、もし寄生虫がいた場合は駆除しておかなければいけません。雌犬の健康はもとより、妊娠すると胎盤を通して寄生虫が胎児にもうつってしまいます。

子犬の引き取り先

子犬が産まれてからではなく、産まれる前に新しい飼い主を探しておくのが望ましいです。実際何頭産まれるのかわかりませんし、交配させても受胎するとも限りません。受胎しなかった場合はどうしようもありませんが、新しい飼い主候補が5人いるのに4頭しか産まれなかった場合、雄犬が欲しかったのに雌犬しか産まれなかった場合などの取り決めを先に決めておきます。トラブルを避けることもできますし、飼い主が見つからずに不幸な犬を増やさずに済みます。

COLUMN 〜はなちゃんの紹介〜

このサイトのモデル犬、はなちゃんは法律で定められたワクチンも任意のワクチンもきちんと受けています。もちろん寄生虫の検査もしていて定期的に健康診断も受けています。健康状態は良好ですが、一つ気になるのは個体が小さいということでしょうか。妊娠前の体重は2.8キロでした。はなちゃんの生理(ヒート)から避妊までを一緒に追って行きましょう。