オペを行った後に注意する点がいくつかあります。傷を舐めるなといっても舐めてしまうのが動物です。飼い主さんが注意して見ていてあげる必要があります。
傷の注意
動物は体が傷つくと舐めて治そうとします。去勢や避妊を行ったあとの傷も舐めてしまうでしょう。傷を舐めて化膿させてしまわないよう注意が必要です。雄の場合は雌の手術後に比べて、開腹していない分元気もあるでしょう。雌は開腹して縫合している割合も雄に比べて大きいので、抜糸が済むまでは元気がなく見えるかもしれません。雄犬で、どうしても傷を舐めてしまう場合はエリザベスカラーを装着します。犬の大きさ別で様々なデザインのエリザベスカラーが市販されています。雌犬の場合は術後着を着せてしまえば、傷全体を覆ってしまうので舐めることもないでしょう。退院時には消毒薬と化膿止めの抗生物質が処方されたと思いますが、傷の消毒は朝晩の1日2回、抗生物質は1日1回、なるべく同じ時間にと3日分ほど出されているかと思います。錠剤がうまく飲めない犬には、缶詰タイプのフードに混ぜたり、おやつに埋め込んだりして与えてみましょう。
肥満の注意
去勢や避妊を行うと、太りやすくなる傾向にあるようです。一説にはホルモンのバランスが変わるから肥満になりやすいという説や、食欲が旺盛になるので太りやすくなるといわれていたり、去勢や避妊は太りやすいのとは関係ないなどとする説もあり様々です。実際のところはオペを行った犬は理由がどうであれ、太りやすい傾向にあるようです。食事管理をしっかりおこない、散歩や運動などもきちんとさせてあげましょう。太ることは簡単ですが、一度増えた体重を減らすことは人間同様大変なことです。増えないように飼い主が努力しなければいけません。