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親離れの時期

子犬が親や兄弟から離れて新しい飼い主さんの元へと旅立つ準備はできましたか? 売買されていく場合は動物取扱業の登録は済ませていますか? 産まれて間もなくから母犬と一緒に育ててきた可愛い子犬たち。幸せな家庭へと行くことを願ってやみません。

子犬を出産してから手放すまで

子犬を産ませた家庭のほとんどは、手放すのが嫌だというのが本音でしょう。産まれた頭数にもよりますが、全ての子犬を手元に残し、生涯飼い続けることは不可能に近く、いずれ子犬離れしなくてはいけません。子犬離れの時期と方法は出産する前から考えておかなければいけません。無計画な出産では子犬だけではなく家族も悲しい思いをすることになります。子犬を手放す先は様々な方法が考えられますが、理想としては繁殖者から新しい飼い主に直接手渡しするのが望ましいです。また、大型犬と小型犬では子犬離れの時期も変わってきます。大型犬は子育ての大変さから早めに手放されることが多いようです。

子犬の売買の時期

売買をする場合でも無料で里子に出す場合でも、売買に適した時期というのがあります。生後4〜9週から生後3ヶ月の間は「社会化期」と呼ばれ、興味の対象がどんどん広がっていく時期です。家の中と外で育った犬とでは、家の中で育った子犬のほうが社会性のある犬に育ちます。それだけ母犬や兄弟犬だけではなく、人間との関わりをもてるからです。屋外で育てられた犬は人への信頼性が育たずに、特定の人を恐がったりする傾向があります。また、一緒に産まれた子犬たちとの触れ合いの中で、遊びながら順位がつき、犬社会のしくみを学んでいきます。1ヶ月半より前に母犬や兄弟犬から離してしまうと、攻撃性が強くなったり吠え癖があったりと、社会性に欠けた犬になってしまうことが知られています。ペットショップなどでも生後1ヶ月をようやく過ぎた頃の子犬が販売されているのをよく見かけます。母犬はもちろんのこと、兄弟犬からも早い時期に離されたのがわかります。ブリーダーなどから直接犬を仕入れるペットショップは少なく、必ず中間業者が存在しています。それを考えると、店頭に並ぶ時点で生後1ヶ月半頃の子犬は、一体どのくらい早く離されたのだろうと思います。少なくとも生後3ヶ月頃までは母犬や兄弟犬と一緒にいさせてあげてくいださい

子犬の売買の方法

ワクチンが済み、いよいよ子犬離れの時期がやってきました。出産前に新しい飼い主さんを探すのが理想ですが、決まっていない場合、様々な方法で新しい飼い主さんを探さなければいけません。一体どんな手段があるのでしょうか。

知人にお願いする

知人に人づてなどの口伝えで探してもらう方法です。この場合、ブリーダーではありませんので、売買価格も高くは設定できないでしょう。メリットは、知人の紹介などによりますので、あまり遠方ではなく近場でさがせることができるので、陸送や空港便などを使わずに子犬への負担が少なくて済みます。

張り紙・新聞

昔ながらの張り紙や新聞に掲載という方法がありますが、この方法だと売買するのではなく、差し上げますという場合の方が多いです。張り紙の場合は、かかりつけの動物病院や近所のスーパーや商店などにお願いして貼らせてもらいましょう。勝手に電柱などに張ってはいけません。

ペットショップ

ペットショップにお願いする場合は、その売買価格を吟味して話し合う必要があります。繁殖前の購入の時点で、子犬が産まれたら引き取りますというペットショップがありますが、この場合もきちんと確認をとりましょう。分譲価格や手数料などの問題が出てきますので、トラブルにならないようきちんと話し合いましょう。

インターネット

インターネットで新しい飼い主さんを探す場合、里親募集の掲示板を利用する方法や、インターネットオークションなどの方法があります。どちらの場合も、子犬の親の情報や疾患の有無、血統書の有無、手渡し以外にも陸送や空港便が利用可能か、金額の明記(運賃やワクチン代金が込みか別か)、生年月日や体重、画像も必ず掲載しましょう。飛行機を使う場合も直行便のみなのか経由便も可能か、新しい飼い主さんの最寄りの空港まで経由便だった場合、乗り継ぎのタイミングがスムーズに行われるかどうかも調べなければいけません。手渡しではない場合のトラブルを避けるために、陸送や飛行機でのトラブルで残念な結果で届いてしまった場合の対処も考えておかなければいけません。インターネットを利用すると、やり取りがメールになることが多いのですが、できれば直接電話で話されることをお勧めします。インターネットで募集する場合も、動物取扱業の表示を忘れないようにしましょう。

COLUMN 〜はなちゃんの子犬たちの運命

はなちゃんの子犬たちは雄3雌2の計5頭です。すくすくと育ち、社会性を身につけて毎日元気に暮らしています。いよいよ子犬離れの時期がやってくるのですが、5頭はどんな運命を辿るのでしょうか。欲しいという人は何人もいたのですが、飼い主さんはもう決めていました。自分のところで全部育てると。かいがいしく世話をしていた飼い主さん一家は、その子犬の可愛らしさに手放せなくなっていたのです。両親犬のまろちゃんとはなちゃんに加え、5頭の子犬が生涯飼い主さんの元で暮らすことになったのです。これには子犬を取り上げた獣医さんも驚きです。いよいよ5頭には名前がつけられました。たろう・ともぞう・じろう・姫子・つき子と名づけられた子犬たちは生涯離なれることなく暮らすことになったのです。ここで問題が生じてきます。雄と雌がいる以上、去勢か避妊の処置をしなければいけません。これ以上増やすことはできませんし、なによりも近親配になってしまいます。さて、まろちゃんはなちゃん一家はどうなるのでしょうか。