犬の親子手帖
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子犬の世話

産まれた子犬の世話は、基本的には母犬が全ての面倒をみますが、飼い主である家族の協力も必要です。産まれる前のX線検査で頭数は分かっているはずですから、子犬が来る前に飼育する環境を整えておかなければいけません。

子犬の世話に必要なもの

誕生直後の子犬

まずはどの部屋で子育てや飼育をしていくのかを決めなければいけません。最低限必要なものです。

・ サークルやケージ
・ トイレシート
・ フード用、水用の食器
・ 爪の引っかからないタオル、ガーゼ
・ 清浄綿

あれば便利なものはキッチンタオルや消臭スプレーです。体重を量るはかりなどは出産前から準備しているでしょうから心配ありませんね。

子犬の成長記録

子犬が産まれたら毎日体重を測定します。順調に成長しているか、母乳はたりているかがわかります。できれば毎日同じ時間に測定し、グラフにしていくとわかりやすいでしょう。子犬の体重は生後2〜3日で一度カクンと減りますが、その後は順調に右肩上がりになっていくはずです。それにも関わらず、体重が減っていたり同じ体重が続くようであれば母乳が足りていないのかもしれません。母乳の飲み方や元気よく動き回るかなどを注意深く観察しなければいけません。数頭子犬がいる中で小さめの子犬がいる場合は、先に小さい子犬に母乳を与えて飲み終わってから他の子犬に飲ませるようにしましょう。

誕生直後の子犬
誕生直後の子犬たち
誕生直後の子犬

へその緒

へその緒がとれた状態産まれたばかりの子犬はまだへその緒がついています。徐々に乾燥して気づくと取れてなくなっています。生後2〜3日で取れることが多いようです(右画像は「へその緒」がとれた状態)。それを過ぎても取れないからといって、手で引っ張って無理矢理取るようなことはしないようにしましょう。
この頃の子犬はまだ目も開いてなく、母犬がそばにいないときは兄弟が固まって1日中寝てばかりいます。まさに食っちゃ寝の精神です。寝る子は育つとよく言いますので元気に育っている証拠です。

子犬の管理・世話

授乳授乳産まれて目が開かないうちはもぞもぞと移動します。お腹で這いつくばって移動し、母犬を探して母乳を飲みます(画像参照)。2週間ほどで目が開きますが、この頃から徐々に活発になってきて、それまではまん丸の凹凸のない顔つきだったのが、マズルが少しずつ伸びてきて犬らしい顔にちょっとだけ近づきます。ここで気をつけなければいけないのが子犬の脱走です。それまではサークルなどで世話をされていたのが目も見え始めて活発に動き出し、サークルから脱走してしまう場合があります。小さいですので物陰に入ると見つけづらく、家中大捜索になってしまいますので注意が必要です。誤って踏んでしまっては大変なことです。25日前後で小さな歯が生えてこようとしているのが確認できます。足取りも少しずつしっかりしてきて、兄弟同士や母犬にじゃれついたりしはじめます。歯が生え始めると母犬は授乳を嫌がります。この辺りから徐々に離乳食を始めるのですが、飼い主の出番はここからが本番です。離乳食の項で詳しく述べていきたいと思います。

COLUMN 〜はなちゃんの子犬事件!

はなちゃんが産んだ子犬たちの体重も順調に増え、すくすくと育っています。中でもずば抜けて小さい子犬を優先的に母乳の出のいい場所につけてあげます。サークルの柵の間から足を出して引っ掛けないように周りを一回りダンボールで囲ってあります。サークルの出入り口も開けたままですが、はなちゃんが通れる程度にダンボールでガードしていました。脱走対策は万全だったはずです。気づくと子犬が1頭忽然と姿を消しています。目も開いていない、まだネズミのような顔をして這いつくばって移動することしかできないはずなのに、サークルの中にいないのです。飼い主さんは息をひそめて神経を耳に集中しました。ですが物音一つしません。子犬はどこへ行ったのでしょうか。サークルの横には、外で授乳できるように常に敷き布団を敷いてあげていました。もしやと思い、布団を剥ぎ取ると……小さい小さい子犬が幸せそうに寝息をたてていました。何故こんなところに? 胸を撫で下ろすと同時に、部屋を歩き回って踏み潰さないでよかったと心から思う飼い主さんでした。その後、サークルの出入り口のダンボールのガードが高くされたことは言うまでもありません。